今日も仕事でミスをしてしまった
家路につく電車の中でそんな風にため息をついてしまうことは誰にでもあることです。
うっかりミス、凡ミスは誰にでもあります。
しかし、それがわかっていても、ミスの大きさや内容によっては、自分を激しく責めたててしまったり、周りへ迷惑かけたことへの罪悪感に駆られて、長く立ち直れないでいる方も多いのではないでしょうか。
感情のコントロールというのは、とても難しくなかなか思うようにはできません。
ただ、だからといって、いつまでも立ち直れずに閉じこもっているわけにもいかないのも、ある意味残酷なことです。
ミスしたことを次に活かすことはとても大切なことですが、いつまでも引きずっていると、仕事に対するモチベーションは下がる一方で、それが集中力の低下を招き、また別のミスをしてしまうという悪循環に陥りかねません。
今回の記事では、まず、仕事で大失敗した時に立ち直る前に取るべき行動について考えていき、その後で、立ち直れないときの対処法について詳しくご紹介していきます。
仕事で大失敗した時に立ち直る前に取るべき行動は?
仕事で大失敗した時、落ち込んだり、立ち直ったり、いろいろな感情が揺れ動くと思いますが、それらより前に取るべき行動があります。
それは、以下の3つです。
- まずは上司へ報告する
- 上司・関係者に謝罪する
- ミスした原因を考えて対策する
ミスをするのは人間ですからある意味仕方のないことです。
しかし、ミスした後の行動は人間性が出るところであり、対応の内容、立ち振る舞いによっては、信頼を完全に失ってしまうこともあります。
特に上記の3点は、どんなミスにおいても必ず実施しなければならないことです。
では、具体的に何そすれば良いのか、以降でひとつずつ考えていきましょう。
まずは上司へ報告する
会社という組織に属して働いている以上、対外的に見ると社員のミスは会社のミスということになります。
ですので、ミスをしたらまずは上司へ報告しなければならず、ミスを隠すため、上司に報告しないというのは絶対にやってはいけません。
もし、後からミスが発覚したら取り返しのつかない事態になってしまいますし、たとえちょっとしたミスであったとしても、それが莫大な損失を招いてしまうこともあります。
また、本来、部下のミスは上司の責任でもあり、ミスした当人だけが悪いというわけではありません。
上司は担当者の作業内容を把握し、そのミスを防ぐためにはどうしたら良かったのか、もし過去にも同じようなことがあったのであれば、再発防止策が形骸化(けいがいか)、つまり、形式だけ残って実質的な意味を失っていないかを確認する必要があります。
上司への報告を怠るということは、そうした改善機会を失うということです。
上司・関係者に謝罪する
ミスした事実を上司へ報告し、対処が終わったら、上司と関係者への謝罪を忘れてはいけません。
繰り返しになりますが、ミスをしない人間はいません。
どんなに大きなミスであっても、やるべき対処を行い、誠心誠意謝罪すれば、相手の怒りを鎮め、信頼を取り戻すこともできます。
謝罪も何もしなければ、より相手の怒りをかったり、信頼関係を崩すことにつながってしまいます。
ミスが発覚した後の対応によっては、より強固な信頼関係を築くこともできるので、丁寧な謝罪はとても重要なことです。
ただし、ミスした直後は謝罪よりもミスに対する対応が先です。
どんなに丁寧な謝罪しても、対応が遅ければ相手の不信感が増すだけです。
謝罪を成立させるためには、対応の早さが大切だということは頭に入れておきましょう。
ミスした原因を考えて対策する
ミスしてしまったことは取り返しはつきませんが、その経験を次へ活かさないといけません。
なぜミスしてしまったのか、原因を考えて対策することで次のミスを減らすことができます。
ミスする原因について、どのようなものがあるのか少し考えてみましょう。
- 疲労などからくる集中力の低下
- 能力・知識不足
- 錯覚・取り違い
- 失念(し忘れ)
- 思い込み
- コミュニケーション不足
主な原因として上記のようなものが挙げられ、ほとんどのケースでいずれかに該当しているはずです。
原因がわかったら、どうしたら防げたのかを考えます。
たとえば、紛らわしい名前だったので別のものに取り違てしまったのであれば、用途の違うものを同じところに置かないとか、色を分けて管理するなど、ミスをしない工夫の仕方はたくさんあるはずです。
業務過多などで、もし自分ひとりでは防ぎようがなければ、それはあなただけが悪いわけではなく、上司と一緒になって対策を考えなければいけません。
重要な仕事で大失敗して中々立ち直れないときの対処法
失敗というのは人が成長するためには欠かせない工程です。
どんなにすごい人でも、失敗したことない人はいませんし、同じことを繰り返さないように対策を考え、それを取り組むことで一人前になっていきます。
ただそれがわかっていても、ミスをして中々立ち直れないときもあるはずです。
そんなときはどうしたら良いのか、まずは次の3点を意識してみるのが良いでしょう。
- 目の間の仕事に集中する
- 友人や恋人に愚痴を聞いてもらう
- 失敗は気にせず遊んで気分転換する
目の間の仕事に集中する
一度起こしてしまったミスはいくら悔やんでもなかったことにはできませんが、いつまでも落ち込んでても先に進めません。
仕事での失敗は仕事で取り返す、そのような考え方は自身を大きく成長させます。
今まで以上に目の前の仕事に集中し、仕事で挽回する、そうした姿勢は周りからの評価も高め、文字通り「失敗を糧」とすることができます。
「成功者は失敗談を語る」とよく言われます。
それほど、失敗はその後の人生において役に立つことが多いということです。
失敗を引きずるのではなく、糧にすることができる人は強いです。
友人や恋人に愚痴を聞いてもらう
仕事で取り返そうとするのはとても大事ですが、中々気持ちがついていかないこともあるはずです。
そんなときは、友人や恋人など信頼できる誰かに話を聞いてもらうのも立ち直るためにはとても有効な方法です。
人は誰かに話を聞いてもらうことで、気持ちの整理ができて、ものすごく軽くなることがあります。
同期の同僚とお酒を飲みながら、愚痴を言うのも良いですし、恋人に弱音をはいてみても良いでしょう。
意外なほど、気持ちが楽になるはずです。
またその際、それはこうすれば良かったとか、説教のようなことを言ってくる人ではなく、うんうんと話を聞いてくれる、そんな人を選んでください。
失敗は気にせず遊んで気分転換する
人生において仕事がすべてではありません。
むしろ人生の中の重要度では「仕事」はそこまで高いものでもありません。
完全に開き直ってしまい、失敗は気にせず遊んで気分転換するというのも、またひとつの手段です。
仕事での失敗をいつまでも引きずって、どうしても立ち直れないとき、多くのケースで考え過ぎということがあります。
仕事から距離を置くで、精神状態がリフレッシュされて、立ち直るきっかけとなることも多いです。
気分転換の方法はいろいろあります。
森林浴などで自然に触れるのも良いですし、一人旅をして温泉につかるのも良いでしょう。
外に出るのに気が引けるのであれば、好きな映画やアニメを一気見したり、料理をしてみたりと、とにかく仕事のことを忘れられる環境に身を置くことが大事です。
どうしても失敗を引きずって立ち直れないときは
立ち直ろうとして、いろいろ試してみたけど、どうしても失敗を引きずってしまい立ち直れないこともあります。
そんなとき、どうしたらいいのでしょうか。
考えられる手段として以下のようなものがあります。
- 思い切って退職という選択を取ってみる
- もし言い出しにくいのなら退職代行の使用もあり
大きな決断になるかもしれませんが、自身が前に進むためにはこのような手段もあります。
思い切って退職という選択を取ってみる
もしどうしても吹っ切れない場合は、思い切って退職という選択を取る手段もあります。
ひとつの失敗が原因で体調を崩してしまったり、精神疾患を患ってしまう方も多くいらっしゃいます。
たとえば以下の症状は危険信号です。
- 仕事のことを考えると憂鬱な気分になる
- 寝つきが悪い
- いつも気分が沈んでいる
- 部屋が散らかってきた
- 急に涙がでる
他にも、以前と比べて何かしらの変化を感じたら、とても危険な状態になっているかもしれません。
特に精神的なものは、どの程度の病状の重さなのかを見た目だけで判断できず、自分自身や周りの人の判断たけではとても危険です。
自身に問いかけ、会社を辞めたいと思うようであれば、早めに辞めるという手段を取ることも決して間違いではありません。
もし言い出しにくいのなら退職代行の使用もあり
会社を辞めたいと思っても失敗した直後などは特に「辞めたい」と言い出しにくいところもあるでしょう。
そんなときは退職代行サービスを使用するという選択肢もあります。
「退職代行」サービスが今、注目されています。
多くのメディアでも取り上げられ、それとともに利用者が増えており、世の中に少しずつ浸透しています。
会社を辞めるという敷居をものすごく下げてくれるサービスであり、もし本当に思い悩んでいるようであれば、こうしたサービスの利用も検討に入れてみてください。
仕事の大失敗は今後の仕事に活かして無駄にしない工夫を!
仕事で失敗したらまずは以下の行動を行うことが重要です。
- 上司へ報告する
- 上司・関係者に謝罪する
- ミスした原因を考えて対策する
仕事の大失敗を今後の仕事に活かして無駄にしない、そうした工夫を取り入れていくことができれば、失敗をプラスに変えることができます。
そこまでやるべきことを終えたら、あとは自身がいかに失敗から立ち直るかということになります。
まったく気にしないというのも問題ですが、長らく引きずるのもよくありません。
うまく気分転換して、辛い時間を乗り越えていきましょう。
ただ、もしそれでも引きずってしまい、心が潰れてしまいそうなときは、思い切って退職するという手段もあります。
人生において仕事がどれくらいの割合なのかを考えたとき、そこまで重要なことでもありませんし、別の仕事に就くこともできます。
人生を楽しく生きることを考えるのが最も大切なことです。
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